同業グルメ
毎月通う理由は、自分を奮い立たせるため

毎月通う理由は、自分を奮い立たせるため

小熊飯店

中華料理
東京都渋谷区

完全会員制で高単価ながら常連が離れない店

コンセプト商品ホスピタリティ空間価格
2026年5月29日訪問

光山英明

飲食業界

株式会社個人商店

肉山オーナー

光山英明

千駄ヶ谷に、毎月通い続けている店がある。小熊飯店。完全会員制の中華料理店だ。

支払い額は、正直ハンパではない。NARISAWAと同じ水準と言えば、伝わる方には伝わると思う。それでも行く。毎月、開店当初からずっと。

会員証を持つことの意味

「また行きたい」という店は、いくらでもある。でも「ここに行くことが自分自身へのモチベーションになっている」と言い切れる店は、そう多くない。小熊飯店は、その数少ない一軒だ。

小熊飯店のメニュー

完全会員制という仕組みが、その感覚を後押しする。予約が取れない不満ではなく、会員であることへの誇りとして機能している。店側がそういう設計にしているのか、結果としてそうなっているのかはわからない。ただ、毎月訪れるたびに「また来られた」という感覚がある。それは義務ではなく、自分への褒美に近い。

金額に見合う理由を探し続けている

焼肉とホルモンの仕事をしている自分が、中華料理の店に毎月通う。業種は違う。でも、食の現場にいる人間として、この店から受け取るものがある。

スペアリブ、日月貝、パパイヤのスープ食材

何が違うのかを言語化しようとするたびに、言葉が追いつかない。料理の技術なのか、空間なのか、会員制という仕組みが生む緊張感なのか。おそらく全部が重なっている。

大分県高崎山蜂蜜 レタスとパクチーのサラダ

スープ

支払いのたびに「高い」とは思う。でも「損した」とは一度も思っていない。その差は大きい。

月に一度の基準点

飲食に携わっていると、日常のなかで感覚が鈍る瞬間がある。食べることが仕事になると、驚きの閾値が上がる。小熊飯店は、その閾値をリセットしてくれる場所だ。

伊勢海老と干貝柱

平貝ガーリック蒸し

毎月通い続けているのは、習慣ではなく必要性だと思っている。自分の仕事の基準を保つために、この店が要る。そういう店が一軒あるかどうかで、仕事への向き合い方が変わる。同じように感じる方には、ぜひ一度、会員の資格を得る手間をかけてほしい。

Pouilly Fuissé Vieilles Vignes

店舗情報

小熊飯店

中華料理

東京都渋谷区日本、〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目14−10

この記事をシェア

ポストLINE
光山英明の記事をもっと見る