
全国区の味になる前の福岡の豚骨ラーメンの記憶
博多ばってんラーメン
ラーメン〜1,000円
東京都品川区
「1993年創業、博多出身の家族が守り続ける「一風堂以前」の豚骨ラーメンが味わえる戸越の小さな一軒。 」
コンセプト商品ホスピタリティ空間価格
五反田・大崎広小路と戸越銀座の間、第二京浜沿いに1993年からある小さなラーメン屋の話をします。
博多ばってんラーメン。カウンターだけの店で、福岡から出てきたおいちゃんとおばちゃんが切り盛りしていた。
1985年という分水嶺
博多ラーメンの歴史は、1985年を境に切り替わっていると思っています。一風堂が登場した年です。豚骨の臭みを取り除いたクリーミーなスープ、清潔感のある店内。それまでラーメン屋に足を向けなかった層を引き込んだ「ニューウェーブ」です。
同じ年、自分は福岡を離れて東京に来ました。以来、博多の町のラーメンは、「懐かしいけれど食べられないもの」になってました。
ちゃんと臭くて、でもあっさり
1993年、当時の職場の近くにこの店が突然現れました。
スープは、ちゃんと臭い。ギトギトではなく、むしろあっさりしている。それが福岡の町場のラーメン屋の正しい姿で、一風堂以前の、全国区になる前の博多豚骨の記憶と一致しました。

万人向けではないかもしれません。でも、あの時代の豚骨で育った者にとっては、これが求めていた味です。「福岡・博多のラーメン」と聞いて思い浮かべるイメージが、全国的にはもはや一風堂以降のそれになった今となっては、なおさら貴重な一杯です。
味は守られている
一昨年、おいちゃんが倒れました。いまはおばちゃんと息子さんが引き継いでいます。スープの味は変わっていない。それだけで、十分です。 黙って麺をたぐって、替え玉するのです。紅しょうがは食後にね。
店舗情報
博多ばってんラーメン
ラーメン〜1,000円
東京都品川区
