
深夜のガソリンスタンド
支那麺はしご 入船店
「深夜営業の担々麺専門店で、柔らか三枚肉のトッピングと無料ライスが疲れた夜の胃に刺さる一軒。」
東京・入船の交差点のそばに、深夜遅くまで灯りをともしている店がある。支那麺はしご入船店。「だんだんめん」と「つゆそば」を軸にした、飾り気のない中華麺の店だ。
だあろうを乗せて、丼がやってくる
注文すべきは「だあろうだんだんめん」である。だあろうというのは三枚肉をやわらかく煮込んだもので、とろりと崩れる手前まで火を入れてある。担々麺の上にそれがどっかりと乗っかってくる。担々麺としての辛味と旨味のベースがあって、そこに煮込まれた肉の甘さと脂が溶け込んでいく。ライスが無料でつけられるので、丼と飯の組み合わせで食べることになる。深夜にこれをかき込むと、たしかに体の奥のほうから何かが戻ってくる感じがある。
人気メニューにはもう一つ、「ぱいこうだんだんめん」がある。ぱいこうは豚ロースの中華風の揚げ物で、だあろうとは対照的にざっくりとした歯ごたえがある。とろける方向に行くか、噛む方向に行くか。どちらが好みかで選べばいい。
餃子よりシュウマイを推したい理由
サイドメニューには餃子とシュウマイがある。どちらを頼むかは人によるが、わたしはシュウマイを推す。だんだんめんに浸しながら食べるもよし、ビールのつまみにするもよし。皮が崩れず、中の肉がきちんと締まっている。焼きの力技で誤魔化していないぶん、素直に食える。
思い立ったら駆け込む店
仕事でへとへとになった夜に、ふらりと入って食べて、元気になって出る。そういう使い方をする店だ。深夜まで営業しているのは、そういう人間のためである。
カウンターに長居するのは野暮というか、そもそもこの店の空気がそれを許していない。回転が速く、それがちょうどよい。駆け込んでガッと食べてさっと出る。それだけのことを、きちんとやらせてくれる店がある。支那麺はしご入船店は、そういう店だ。
店舗情報
支那麺はしご 入船店
東京都中央区日本、〒104-0042 東京都中央区入船2丁目2−13 ライオンズマンション入船 ライオンズマンション
