同業グルメ
骨を抜く手が語る誠実

骨を抜く手が語る誠実

ラオス料理 タマサート

アジア料理
京都府京都市

油脂をほぼ使わない本格ラオス料理を京都で提供する一軒。地元産ニゴロブナの骨切り処理や自家製パーデークなど、仕込みの手間を惜しまない姿勢が伝わる。

コンセプト商品ホスピタリティ空間価格
忘れられない本当は教えたくない

松浦達也

ライター

フードライター

松浦達也

(以下はタイトル含めてAIに書いてもらいました。記事の調子の指定は「だ・である調」「事実描写」「短文中心」「抑制タイプ」「記事ボリュームコンパクト」「吉田修一調」。写真はアップだけしてAIに適当なところに突っ込んでもらった記事です)

以下AI

京都にラオス料理の店がある。しかも、ニゴロブナを骨切りし、パーデークを自家製で漬け、カオクアをその都度炒り直すような店が。

店の外観

骨に手をかけ、油を引かない

ニゴロブナは鯉科の魚だ。肉間骨という細かい骨が全身に走っている。それを丁寧に骨切りし、さらに手で一本一本抜き取る。その下処理を担うのは、琵琶湖の鮒ずし専門業者・山佐水産だ。鮒ずし加工には使えない塩焼きサイズの個体を仕入れ、ラオス料理の素材として再文脈化している。固有名詞と来歴がある仕入れ構造だ。

パーデークと魚の図

ピンパーはその魚を内臓を抜いてハーブを詰め、じっくり炭火で焼いた料理だ。油は使わない。ラオスは地形上、油脂を産出する農作物の栽培が難しい。その制約が料理の構造そのものに刻まれている。動物性脂も植物油も極端に少ない。だから焼いても蒸しても、素材の輪郭が崩れない。

骨を手で抜く作業

「コイパー」と「モック」の論理

コイパーはカルパッチョやセビーチェに近い調理法だ。魚を生あるいは半生で使い、酸と香りで仕上げる。甘みの正体はグリシン、甘エビ由来のアミノ酸だ。「甘い」と言うより、旨みと甘みが同一平面で展開している状態に近い。

魚を切る

柑橘を搾る

魚とハーブを和える

モックは魚と野菜を葉で包み、蒸した料理だ。葉の包み蒸しという手法は東南アジア全域に散在するが、油脂を使わない前提があることで、素材の水分と香気成分が包みの中に閉じ込められる機序が際立つ。

葉包み蒸し・モック

カオクアとカオプン、手間と温度

カオクアはもち米を乾煎りして粉にしたもので、ラオス料理では調味材として機能する。この店ではオーダーのたびに炒る。作り置きしない。煎りたての香ばしさは揮発性成分が高い状態で皿に乗る。数時間前の粉とは別物だ。

カオクアを盛り付ける

ラープ

野菜の付け合わせ

貝のスープ

最後に出たカオプンはぬるかった。ラオスの麺料理で、ほぐしたような細麺にライトなカレー風のスープがかかる。ハーブの香りとカルダモム的な甘い香り、ほどよい酸。赤い色からの辛味の予想を裏切って、穏やかに着地する。あのぬるさは失敗ではなく、食材の香気を保持するための温度帯に思えた。

麺を茹でる

カオプン

料理の全体を貫くのは「省く」という発想だ。油脂を省き、余熱を省き、作り置きを省く。省くことで何かを足している。ラオス料理の構造を、京都の小さな店が誠実に写している。

店舗情報

ラオス料理 タマサート

アジア料理

京都府京都市日本、〒600-8187 京都府京都市下京区東洞院通六条下る橋詰町138−1

この記事をシェア

ポストLINE
松浦達也の記事をもっと見る